リフォームとリノベーションの違いとは
わかりやすく言い換えると、「リフォーム」は「修復・修繕」、「リノベーション」は「刷新・改修」です。一般的に、リフォームは古くなった建物を新築当初の状態に近付けることで、クロスの貼り替えなど比較的小規模な工事を意味します。一方、リノベーションは建物の性能を新築時よりも向上させたり価値を高めたりすることを意味し、間仕切りの変更や工場補強など、規模の大きな工事を指すことが多くなります。
最近では、業者によってリフォームとリノベーションという言葉の使い分けがとても曖昧で、その線引きが難しくなっているようです。また、オフィスビルを住宅用に改修するような建物の用途を変更するリノベーションのことは「コンバージョン(変換・転換)」といい、「リノベーション物件」「デザイナーズ物件」と分類されます。
お勧めのリフォーム・リノベーションプラン
- 「耐震性を高めたい」
- 「3階部分を建て増ししたい」
- 「中古物件をデザイナーズ物件にグレードアップしたい」
今より家を広くしたい
増改築をするときは、その広さやサイズにこだわるだけでなく、強度の向上や劣化対策も考慮することが大切です。せっかくのリノベーションですから、「機能性」「安全性」「デザイン性」を同時に高めましょう。また、増築部分が6畳(10平方メートル)を超える場合は、建築基準法に則った耐震性能などが求められ、確認申請が必要です。さらに、容積率や建蔽率(けんぺいりつ)など建物の大きさには制限がありますので、増改築前に必ず確認をしましょう。
広さと補強のためのリフォーム・リノベーション
- 3階部分を建て増す
- 吹き抜けを作る
- 新しい柱などで補強して住まいの強度を高める(耐震補強)
間取りを一新したい
お子様の独立や両親との同居など、家族構成やライフスタイルの変化に合わせてリノベーションする方が増えています。その際は、この先10年ほどの生活の変化なども想定して、プランを立てることをお勧めします。バリアフリーデザイン・ユニバーサルデザインなども検討しましょう。
間取り変更のリノベーション
- 息子夫婦や娘夫婦との同居のために増築する
- 2世帯住宅仕様に改築する
- 階段の昇り降りを減らすため、居室や寝室を1階に移す
中古物件をリノベーションしたい
最近では、内装を一新して自分の好みに合うようにデザイン性と機能性を高めるリノベーションに人気が高まっています。ただ、マンションなどでは柱や配管などは変更できないなど、工事の制約があるので注意が必要です。
「また今住んでいる団地をリフォームしたい」、「ホテルのリノベーションを考えている」等のご要望にも幅広く対応致しますので、お気軽にご相談ください。
こだわりのリノベーション
- 2部屋をつなげて大きな1部屋にする
- 造作家具(収納棚など)を据え付ける
- おしゃれなクロスに張り替える
京都市左京区にあるヤマゴでは皆様のさまざまなリフォーム・リノベーションのご要望にお応えしており、町屋のリフォーム・リノベーションにはとくに力を入れています。先人たちの知恵が見え隠れする京都の町屋に現代の知恵も加え、おしゃれで機能的な空間にしませんか? ご相談、お見積もり依頼など、お気軽にご相談ください。
京都の町屋とは、一文字瓦、虫籠(むしこ)窓、格子戸と、間口が狭く奥行が深いつくりが特徴の建物。「ウナギの寝床」とも呼ばれるこの細長い建物は、その昔、間口の幅によって税金がかけられていたためゆえの節税対策だったようです。
「マチヤ」という呼称は、平安時代末期の書物にすでに登場し、その形は簡単な小屋のようだったそうですが、現在の町屋の原型は、江戸時代中期に確立されました。しかし、その多くは、蛤御門の変(1864年)で焼失。今ある町屋の大半は、明治時代から大正時代にかけて再建されたものです。
一般的な町屋の間取りをご紹介しましょう。格子戸の奥は土間が奥の方まで伸び、細長い通り庭、台所の吹き抜け、坪庭や蔵まで続きます。その横を沿うように部屋が続き、表側の店、玄関となる中の間、台所、奥の間、縁側、洗面所、トイレ、お風呂などの並びとなります。
奥まで続く、細長い通り庭、台所の吹き抜け、坪庭。靴を脱がずに通り抜けできる庭は、人や荷物の出入りや運搬に便利なだけでなく、風の通り道となります。台所横の坪庭は煙を逃がすとともに、室内の採光システムでもあります。町屋が長い間失われず残っている理由のひとつは、こうした優れた先人たちの知恵による「住みやすさ」にあるのではないでしょうか。