歴史を守る職人技――寺院の漆喰外壁リフォーム
Case
G院様 外壁
京都の歴史と風情を守る――寺院の漆喰外壁修繕
今回、私たちは京都にある由緒ある寺院の漆喰外壁を修繕する施工を行いました。長い歴史を持つ寺院の外壁は、日本の伝統的な建築美を象徴するもの。その一方で、風雨や経年劣化により、漆喰が傷み始めていました。歴史的建造物の修繕は、その価値を守りながら新たな命を吹き込む、大変重要な役割を担っています。

漆喰修繕の流れ
まず、劣化した漆喰外壁を細かく点検し、修繕が必要な箇所を洗い出しました。特に脆くなっていた部分には、専門的な技術でケレン作業を実施。ケレンとは、塗装や漆喰を施す前に下地を整える作業のことです。この作業により、次の工程である下塗りや仕上げ塗りが確実に行える状態を作り上げます。
次に、漆喰を塗る準備として下塗りを2回実施。これは、漆喰の密着性を高め、耐久性を向上させる重要なプロセスです。その後、上塗りとして漆喰をさらに2回重ね塗りしました。厚みを持たせることで、外壁の耐久性が増し、美しい仕上がりを実現します。
特に難易度が高いのは、屋根の隙間や細かい装飾部分の塗り作業です。職人たちは熟練の技術を駆使し、狭い箇所や複雑な構造部分も丁寧に仕上げました。この細部へのこだわりが、全体の完成度を大きく左右します。

漆喰が持つ魅力
漆喰は、日本古来の壁材として、城壁や寺院、神社などで広く使用されてきました。その最大の魅力は、その機能性と美しさにあります。漆喰は高い調湿効果を持つ外壁材です。夏の湿度が高い時期には余分な湿気を吸収し、冬の乾燥した時期には湿気を放出してくれるため、建物内部の快適な環境を保つことができます。このような特性は、四季の変化が豊かな日本の気候にぴったりとマッチしています。
また、漆喰は使い込むほどに独特の味わいを増していく点でも魅力的です。時が経つにつれて生まれる風合いは、人工的な素材では決して再現できないものであり、建物そのものが「生きている」かのような印象を与えます。この寺院の漆喰もまた、修繕を重ねながら新たな美しさを宿し、訪れる人々を魅了し続けることでしょう。

歴史的建造物の修繕への想い
私たちが特に大切にしているのは、建物が持つ歴史や文化的背景への敬意です。寺院は単なる建物ではなく、地域の人々の心の拠り所であり、歴史と伝統が息づく場所です。そのため、修繕作業の際には、現代の技術を活かしながらも伝統的な手法や素材を可能な限り採用し、建物の持つ独自性を損なわないよう心がけています。
今回の施工を通じて、寺院の漆喰外壁はその美しさを取り戻し、これからも多くの人々に愛される場所として輝き続けることでしょう。屋根や外壁のメンテナンスをお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。私たちは、日本の伝統を未来へつなぐお手伝いを、心を込めて行っています。